本当はわかってるの。
このチクチクしてるのは何なのか……
私…
唯人に
惹かれてる。
彼の『好き』という言葉を信じられないでいながらも、唯人君のこと
私が好きになってるんだ。
このチクチクが、人を好きになるってことなんだと思う。
だから、唯人君が私を
『好き』
って言ってくれることが少し、嬉しかったりするんだ。
唯人君。
私ね…
嫌なの。
唯人君が私以外の何かに目を向けるのが……
教室で他の人と唯人君が話しているのを見るだけで
悲しくなるの。
ダメなの。
止まらないの。
この想い……
嫉妬なんてしたくない。
見苦しいもの。
けれど、そんな私が君にはその見苦しい感情を抱いてしまうの……