学校までの道のりも、胸がチクチクしっぱなしだった。
これは……何?
「…ハァ……」
私の幸せはいったいどれくらい逃げているのかというくらいに
さっきからため息ばかりだ。
結局、授業二時間だけ我慢して
今はこうして屋上にいる。
二時間が限界だったんだ。
唯人君の隣にいるのは……
ーー空って無限に続いてるように見えない?
彼が転校してきた日。
こうやって授業をさぼっていたらそう言われたんだっけ……
ゴロンって寝転んで、青い空を見上げて…
明るい空を見るのが好きだと言った。
それを聞いたときは、この人とは絶対に合わないなんて思ってたのに……
「思って……たのに…な…」