今日が二十三日だから……



天皇誕生日で…



明日は…




「二十四日……クリスマス…イブ…」



イブ……だ…




「正解」



唯人君はニッと微笑むと私の頬に、そっと手を添えた。




「明日学校だけどさ、夜、一緒にどっか行かない?終業式で半日で終わるからさ!」




そんな笑顔向けられたら……




「…夜なら……行くよ…」



こう答えるしかないって


唯人君はわかってる?




「じゃあ決まり!本当はクリスマスが良かったんだけど……」



「けど?」




「クリスマスはちょっと俺の方で用事があって… 本当は夜深といたかったんだけど……」



唯人君は少し悲しそうな顔をして小さくため息をついた。




「…私なんかがクリスマスに唯人君と過ごすなんて、最初からダメなんだよ。唯人君は人気者だし…誰にでも優しいから、唯人君を好きになる女の子はたくさんいるし……」



やだ…私……




話、ずれてる。



何を面倒くさいことを言ってるんだろうか…