怖かった。
「いつ、お母さん達に“お前なんかいらない”って言われるか、わからなかった。それが怖くて、涙で流したかったけどそれができなかった……」
「そうか……でも、もう泣いていいよ。俺が夜深の涙を拭いてやるから。」
「……ありが…とう」
私は唯人君の胸に顔をうずめた。
「温かいね…」
「そう?」
「うん。ベッドの中みたい。」
「かわいいことゆうな!!本当のベッドに連れてっちゃうぞ!」
「ふふふ。やーだよ。」
「ちぇ…」
唯人君…
どうしよう。
こうやって話してても、胸が熱くて、チクチクするの。
唯人君を思うといつもだよ。
私……
こんなの初めてだから…
これが何なのか
わからないよ……