何時間たっただろうか。
観覧車の電気が一気にパッと消えた。
ここは遊園地の中じゃないから
まだいられる。
夜が明けるまで。
でも…
夜が明けてしまったら、私…どこに行けばいいの?
「っ……」
そう考えると体がカタカタと震えだした。
結局、私は…
“ひとり”なんだ。
小さいときのあの時間が、嘘だったかのように…
お母さん達は……
私のこと
愛してる……?
それだけを信じて私は今まで生きてきたよ。
でもこれからは
何を信じたらいいですか?
ーー『お母さん達が離婚しても、夜深ちゃんの生活は今まで通りだからね。それじゃあまた。』
今まで通りって
また、ひとりってことでしょう…?
ねぇ、お母さん…
お父さん…
私が寂しいって思ったから
そんなこと言うの?