観覧車がライトアップされていてすごく綺麗だ。
私はどうすることもなく、ただ、目に付いたベンチに駆け寄った。
座らないで、ベンチに顔を伏せた。
寂しいなんて……
何で思ったんだろう。
ひとりには慣れてたはずなのに、いつの間にか
人の温もりが欲しくなってたんだ。
だから神様は
ひとりを我慢できなかった私に……
ーー『お母さん達……離婚することになりました。』
お父さんとお母さんの離婚を突き付けて来たんだ。
「っ……いなくなって…しまいたい…」
そうだよ。
こんな寒い日だから、ずっとこうしていれば…
凍死でもしてしまうだろうか。
それならそれで、充分だ。
私は顔をうずめて目を閉じた。
もう…誰も私を見ないで。
弱い自分になるから。
だから私…
夜に生きるから
誰も私を見ないように……