行かなくて平気?



「俺が、相澤さんは具合悪くて帰るそうですって言ってきたから。」



「……何で…」



「夜深と帰りたかったから」




嘘。




嘘だ……



「いつもそうやって……勝手なことするんだから…」



「ごめん。でも、一緒に帰れる。」




どうして、唯人君はいつも私の気持ちを軽くしてくれるの?



何で…



「泣くな~」



唯人君は私の顔を覗き込む。



「私…そんな弱くない。」



「あははっ!ごめんごめん」




そう言って唯人君は私の頭をよしよしと撫でた。



「…帰ろうか」




そして私の冷え切った肩を抱いて、優しくそう囁いた。




唯人君……



なんだろう。



なんか、変なの。



人なんか信じたくないのに



唯人君は違うんだ。



胸の辺りがザワザワして……



チクチクして……




変なの……




私…



どうしちゃったんだろう。