小池君はゆっくりと瞼を閉じた。




そしてフッと笑う。




「…二人は、双子?」




「……」




気づかない方がおかしいんだ。



だって、そっくりだもの。





「俺以外の人もきっと気づいてるよ。何で唯人、一言も言わないのかな。遠慮し過ぎだろ…」


小池君は、悲しげな笑顔を見せた。




「相澤さん…俺、唯人と話してみる。モヤモヤしたのは嫌だし」




私は何も言わず、ただ微笑んで頷いた。




そしてまた雅人君へと視線を向ける。





…まだ、囲まれてる…




あ…今日はピアスしてないんだ



髪は、黒へ染め直してない。



茶色だと先生に注意されちゃうのに…





肌がすごく綺麗。




唯人君も、綺麗なんだよね…





ほんと……



「…そっくり……」



私はポツリと呟いた。



「え?」



小池君は小さな声を聞き取れなかったみたいで、私を見て首を傾げた。





けれど、私の視線は雅人君に向いたまま。



目が……離せない…





…その時だった。



「あ…」





雅人君と…




目が、合ってしまった