「朝から珍しいな?」
ギュッと腕にしがみつく私を見て、唯人君はクスクスと笑う。
「へへっ…今日は…何か、そういう気分なの!」
唯人君は、そう言って笑う私の頭を微笑みながらポンポンと優しく撫でてくれた。
良かった…
泣いたの、バレてない…
私は唯人君の腕に強く抱き着きながら必死に笑顔を作った。
いつもなら、唯人君は
どうした?
とか
何かあった?
って聞いてくるんだ。
でも…
きっと唯人君にはそんな余裕なかったんだよね…
何で、気付かなかったんだろう…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…