「ん…」



眩しくて私は目をこする。



窓から光が差し込むせいだ。



体が重たい感じがして、私はググッと伸びをした。




「おはよ夜深」



「…?」




横から声がして私はゆっくりとそちらへ顔を向けた。




「…おはよ。唯人君」



私は目をこすりながら唯人君に微笑んだ。




「昨日はごめんな…体、だるくない?」




「うん。平気だよ。ちょっとだるいけどね」




「ごめんな」




「大丈夫…」




私は眉を下げる唯人君の頬に手を伸ばした。




「…学校……行こうか…」




「唯人君は……平気?」




「うん…大丈夫…」




「じゃあ…行く…」





私がそう言うと、唯人君は頬を触る私の手に唇を寄せた。




「着替えなきゃだな」



「うん。一旦部屋戻るね。支度したら呼びに来るよ」



「俺の方が先に夜深を呼びに行くと思うけどね」



「ふふっ。じゃあ早く支度する」




私はベッドからスルリと抜け出して下着しか着ていない上に、脱いだままになっていた服を着た。