いつの間にか辺りは暗くなっていた。




カーテンを閉めていない窓から差し込むのは夕日の光でなくて月の光。




その中で、私は弱々しい唯人君にキスをした。





「……夜深…」




「好きだよ…唯人君」




「うん」




「好き」




「っ…」




私は唯人君にもう一度キスをした。




何度も何度もキスを繰り返していたら、気づくと、私は唯人君に押し倒されていた。




「ごめん…夜深…」




「いいの。謝らないでいいから」




私と唯人君はそのままひとつになった。





なんだか悲しい夜だった。