倒れ込んだまま、私は唯人君の胸に顔をつけた。
やっぱり、一番落ち着く。
「夜深?」
「ん…?」
「…胸、当たってる…」
「ちょっと…!!」
「ああ!!離れないで!!」
私が恥ずかしがって唯人君から離れようとすると、唯人君は私を強く抱きしめてそれを許さなかった。
「保健室で二人きりなんて…めったにないだろ?」
そう言って笑う唯人君。
「っ~~… エッチ!!先生来ちゃうよ~!!」
「大丈夫だって!!」
「何で?来ちゃうよ!!」
私は唯人君の腕の中でバタバタと暴れた。
…唯人君って、紳士的に見えて、時々こうゆうエロ心に火がついちゃうんだ。
「唯人君!!」
なかなか離してくれない唯人君。
「だから~!!大丈夫なの!!今日は先生出張でいないから!!」
……へ?
「…しゅっ…ちょう?」
「出張。代理の先生もむだ来る時間じゃないみたいだよ?」
出張……
なんだ……
出張…か…