唯人君は
よいしょ
と言って私の横に座るとそのままゴロンと寝転んで空を見上げた。
「空って無限に続いてるように見えるだろ?でも、空って地球の大きさしかないんだよな。だからさ、どこか遠くにいる人とも繋がってるんだって思えない?」
「……どこか、遠くにいる人とも?」
「うん。そう思わない?…俺、空を見るの大好きなんだ。特に明るい空。」
「……私も空を見るの好きだよ。でも…」
でも……
「明るいのは…嫌い。」
夜が好き。
なぜだか、夜が好き。
「そうか…だから、夜に行動してるの?」
「わかんない。それもあるかもしれないけど、夜が好きだから…理屈じゃないの。」
「俺、夜も好きだよ。昨日の夜は星が綺麗だっただろ?だから、外に出てたんだ。」
「……星…」
そういえば昨日は星が降ってきそうなくらいに綺麗だったっけ。