唯人君は少し驚いたようだったけど、すぐに受け入れてくれた。



もっと、もっと深く。




「……夜深…。俺も嫌だ。夜深が一瞬でも他の奴の胸にいたなんて。」



「唯人君…。忘れさせてよ。私が欲しいのは小池君の温もりじゃないの…。唯人君…全部…欲しいの…」



「夜深…俺も…。夜深が全部欲しい…」




唯人君はそう言うと、また唇を重ねた。




さっきやけどをした部分だけでなくて、体中が熱くなる。





「夜深…いい?怖くない?」



唇を離すと、唯人君は潤んだ目で私を見つめ、そう聞いてきた。




「…うん…。怖くない。唯人君だから、怖くないよ。」



私は微笑んでそう答えた。




「優しくするから…」



唯人君は私が笑ったのを確認すると、電気を消して私の服の中に手を入れてきた。




唇は首元を移動する。




唯人君が触れるところは全部、熱を持つ。



時々、「大丈夫?」とか、「平気?」


って聞いてくれるところがまた愛おしく感じた。