私は授業中も窓の外を眺めていた。 英語の先生が話す綺麗な発音の単語は 左耳から入って、右耳から抜けている。 「ハァ……」 もう、帰りたい。 隣の小池君の視線が気になる。 突き刺さるような… この人は、私に何を言いたいんだろうか。 ーーだって唯人は…… あれは…… 何を言おうとしてたの? 怖い…… 私は手に力を込めて握った。 何か…… 嫌な予感がする… 怖い…… 怖いよ……