「痛くないよ~!!」
「痛くしてないもん!!」
そんなやりとりをして二人で笑い合った。
でも、私は聞けなかった。
なぜ唯人君は泣いていたのか。
やっぱり
怖くて怖くて
とても自分からなんて聞き出せなかった。
でも、このときに何か唯人君に聞いていたら
私はしばらく出ていなかった夜の闇に
ずっといることになっていたと思う。
このときの私の考えは
正しかったよね?
唯人君と一緒にいられるなら
どんなことだって我慢するから。
何も、聞かない。
何も………
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…