聞いてしまったら、すぐに唯人君と別れなきゃいけなくなる気がして




怖かったから……




だから私は




ただ、唯人君を抱きしめて冷えた体を温めるしかなかったんだ。





もう、どうしていいかわからないくらいに



唯人君が好きだから。




私には、唯人君を温めることしかできなかったの……





ごめんって君は謝るけど、謝るのは私だよ。




無力で、ごめんね。




聞けなくて、ごめんね。



ただ、怖いからって



唯人君の辛さを、軽くできない。





ごめん……




ごめんね……