私はシャッターを開けると、店頭に鉢を並べた。

今日の天気は晴れ。

梅雨の中休みだ。

カレンダーは7月を示していた。

雲の間から、光が降り注ぐ。

私は、眩しさに手をかざしながら、

「わーいい天気!仕事
しているのがもったい
ないですね、店長。」

私は店長にそう言うと、

「本当、
いい天気だな。」

「梅雨が早く明けない
かな・・・。」

店長はレジのお金を確認しながら揃えていた。

そんな店長を私は横目に、空をしばらく眺めていた。

もうすぐ、夏が始まろうとしている。

夏の気配を感じた。

夏の香りを感じた。

私の大好きな夏が始まろうとしている。

そう思うだけで、気分は最高になる。

嬉しくて嬉しくてたまらなかった。