「ありがとう、
工藤君。助かったわ。」

真由さんが、和也にお礼を言うと、和也は照れくさそうに、頭を下げた。

「そんな事より、
やっちゃいましょう。」

和也の一言で、私たちも手を動かし始めた。

『店長~
早く帰って来て!』

神様にお願いした。

いつもは神様なんて信心していないのに、人間って都合がいいんだよなってのは、良く分っているけど・・・。

「これからが
本番ですね。」

真由さんに私は言った。

「そうよ、
よろしくね。」

時間は18:45これからが、本当に本番だ。

私は、真由さんの指示で、和也と、江口さんの3人で、卓上の花を挿した。

卓上は、結婚式の各テーブルの中央に置かれているような感じのものだ。

今回は、その3倍ぐらいの大きさの卓上を20個作るのだった。

「卓上は、
高さ15センチ、
ラウンドで、
お願いね。」

真由さんが言う。

「入れる花と、
ポイントが合っていれ
ば大丈夫だから、みん
なで、やってみてね。」

私たちはそれぞれ作業を始めた。

みんな真剣に取り組んでいた。