「咲ぃ〜!フラれたよぉ!」


半べそかきながら、教室であたしの帰りを待っていた咲にすがり付いた。



「ったりまえでしょ。いきなり告白なんて。」



うぅ…親友なのに反応が冷たすぎるぜ咲さん…。




「しかも相手はあの学校1のモテ男。成宮悠斗でしょ?影の薄いあんたには絶対無理だよ。」




うっ…そこまで言わなくていいじゃんよ…




「咲…あたしってそんなに影薄い?」

「うん、かなり。」



答えるまでに一秒もかかんなかった…



「も…いいや…家帰りたい…」



相当ダメージ受けたな、あたし。