コン、コン。

病室の前に立ってた。


病室に入ると、スヤスヤと寝息をたて
て寝てる蒼がいた。

起こしてはいけない、と
本能的に思って、今日は帰ろう。と
ドアに戻った。


「待って。」


後ろから声が聞こえた。


優しくて、いつもあたしを包む声。


「起こしちゃった?」

「いや。もう結構寝たし。」

「そっか。」


「あ、そーいや話したいコトって?」


なんで今日まで1週間来なかったのか
って聞かれるのがイヤで、
すぐに本題に持っていった。