「あたしね、陸と別れた。」


柚子がもう一度大きな涙を零した。


柚子は顔を下に向けたまま話し出した。


「最近、あんまりメールも電話も
 返してくれるけど、遅くて。。
 そっけないし、、、
 でも、どうしたの?って聞けないし
 でさっきこんなメールが来て…」

柚子が取り出したケータイを見ると、


『ゴメン、柚子。
 俺と別れて欲しいんだ。
 理由は聞かないでほしい。』


「それからメールしても電話しても、
 返事返してくれないし、
 明日からサッカー部って
 2日連続で試合じゃん?
 このメールがくるずっと前から、
 この試合は決まってたみたいで
 
 『そん時は相手してやれねぇ』
 
 って、ごめんな?って言ってたの。

 だから、連絡できないし。」


柚子が「はぁ。」言いながら俯いた。