「おい~宮島~。メガネ外そうぜ~?」

「なぁ~。彼女って誰~?」


周りにいる男子も興味深々だ。


あたしは、急いでC組を見に行った。

案の定、蒼は男子達に囲まれていた。



「・・・!!?」


あたしは、“アイツ”の存在を見て声が出なかった。

“アイツ”はあたしのほうにニヤニヤしながら近づいて来た。


あたしは、逃げようと試みたけど、なんせ女子の波。

流されてしまう。

蒼も、会話の対応に必死みたい。


手慣れたように、“アイツ”はあたしを、連れ去った。



この場所に・・・・