ノートを全部詰め終えると、
大きなダンボール1つ分に
なった。

いや、中学と、高校でこれは
結構な量だ。

あたしの小、中、高を足しても
たりないだろう。


「ふー。
 これで、もう終わったかな?」


部屋を見渡しても、散らかった所が
ないコトに大きな達成感を得た。

いや、あたしノート詰めたり、
小物をまとめたりしただけなんです
けどね…。


物がなに一つ落ちてないきれいな床に
寝そべった。

見上げると真っ白な天井が見えた。

勢いで起き上がって目に飛び込んだ
のは、1冊の本だった。


『~僕らの夏~』

というタイトルの本。