名字…
大河内もも…
とてつもなく恥ずかしい気分になる…。

「大河内ももちゃん、お入り下さい。」
聞きなれない…。

「まだ赤ちゃんだね。4ヶ月くらいだと思いますよ。ドックフードはお湯でふやかしてあげて下さい。足は治療せずに治ってしまっているので、可哀想だけどこのままです。この折れ方からすると…人に折られた可能性が高いね。」

そんな気はしてた…

「ん?」
聴診器をあてながら眉間にシワを寄せている。
「何か変すか?」

「…この子は普通よりも長く生きられないかもしれない。」

「は?」

予想外の言葉に思わず声が漏れる。