「沙紀~ッ!!!」

遼のことをボーっと見ているうちに
10分近く経っていたみたいだ。

舞が教室に戻ってきた。

「「おかえり、ちゃんと言えた?」」

あたしと遼の声がハモった。


顔には出さないけど、
こんな些細な事でも嬉しく思えた。


「なんかね…
 好きですって言おうとしたら
 『言わないでッ!!!』
 って言われたの」


「「なんでッ??」」


またハモった♪