「ほう、これはまた、凛々しいお顔をされた美しい姫様じゃ。」

「はぁ。」

私が間の抜けた返事をするのに対し京の御前様は

「そうでございましょう、政所様。
私は姫が可愛くて可愛くて。」

と、とんでもないお返事をするのです。

「ええ。
山手殿がそう思われるのも道理と言うものじゃ。」

政所様までそんなことを申されますので私はどうしたら良いかわからず、下を向いておりました。