「小松、見よ。」

京に程近い山の上で、殿に呼ばれて駕籠を降りました。

「すごい…」

そこに広がる光景に言葉が続きません。

碁盤の目のように整備された町並み。

金に光る建物は、聚楽第でしょうか。

南側の遠く、大坂の方向には大坂城と思われる巨大な城も見えます。

これが、京。

何百年も都として栄えてきた京の都。

「参ろうか。」

「はい。」

私もこれからそこへ行くのですね…。