「愛しておる…。」

そう囁かれて、褥に押し倒される。

「私もにございます…。」

「小松…。」

京に着くまでの道中、私と殿は愛し合っいました。

今までの時を埋めるかのように。

深く、深く。

殿のお心の内は解りかねるところがあるものの、この幸せを前には小さなことに思えました。