追跡だから少し変装しなくちゃダメだよ!と言う典子の言い付けを守り手軽に出来る事をした。


と言っても…――
眼鏡と髪を下ろす事位しか出来なかった。





『ねぇ~典子?この先って…―』



理央を追跡する事30分。
理央は途中でコンビニのトイレに入り制服から私服に着替えて出て来た。




そして歩く事数分…――。




あたしには、ちょっと無縁なネオンが光る街の中に理央は、導かれるように歩いて行った。




『やっぱり、女よ、女!』

『やっぱりって…――』






認めなくないけど…――

今、理央が向かっているのは誰が見てもわかるラブホ街。



そんなの嫌だよ!!






あたしは、無意識に走り出してた。





『ちょっと、莉菜っ!』






呼び止める典子の声に耳もくれず、ただ理央の元を目指した。