「で、彩ノンはそれで良いわけなの?」


「うーん。。でも私、別れたくないし。。」


あれから、教室を勢いよく飛び出して最寄り駅近くのカフェで、私は唯一の小学校からの親友の春香と会っていた。

最近は、部活もなくなったので、よく春香とは、ココの馴染みのカフェへ来ている。

話しはいつも決まって、雅紀のこと。。。


「彩ノンは、無理しすぎだよ。私、なんだか見てて苦しいよ。。」


春香は本当に優しい子だ。背も小さくて、顔も、超がつくほどカワイイ。まぁ、フランス人のママだからしら。。本当にフランス人形みたいに綺麗な顔だ。
性格も良いし、私が嫌がらせをされたりしているのを見ると、本気で庇ってくれる。。。


「春香。。ありがとね。。。。」


「お礼なんか言わないでよ。私、彩ノンが辛いのに何もしてあげられないよ。。ゴメンね。。」


「春香。。。」


春香はいつも自分の事のように私を心配してくれる。

春香が友達でいてくれるなら私、他に友達がいなくても良い。。本気でそう思う。。