雪菜(スズ)said



4月



ジリリリリ・・・・

部屋の中に目覚ましの音が鳴り響く。



「ん゙~・・・・」

起きたくないや・・・


今日行かないかな。
入学式とか、どうでもいい話を聞くだけだしな・・・



よし!!



寝よ・・・



再び眠りにつこうとしたとき・・・








♪~~♪~~着信音



「誰だよ」



‘佐藤苗(なえ)’


はっ?苗??なんで??
苗は私の5つ離れた兄貴の幼馴染みで、兄貴の彼女でもある。私よりも歳は上のくせにすっごい、幼いと思うとこがあったり・・・

「はい??」



「あっ、雪菜(せつな)ちゃぁん?」



「ですけど!!」


「ちゃんと起きてたぁ??雪菜ちゃんのことだから、今日休もうとしてたでしょ?」



苗は大人だからかな?私が思ってること、すぐにわかってしまう。




「いいじゃん別に・・・」

「だぁめっ!!達光(タツミ)に怒られる~」



「そんくらいで怒んないよ。兄貴だって昔サボってたもん。」



「だめよ。達光みたいになっては。」



達光とは、私の兄貴。昔から不良で、今は事情あって刑務所に入ったけど本当に自慢の兄貴だ。


「さぁ、どうだか」


「も~」