私達の治療は私が原因なのは明白である。

私が真剣にならなくてはならない、誰よりも…妻よりも…

でも私は出来なくなっていた。

今思えば辛さから逃げ出したかったのだと思う。

この頃から少し口論が出てきた。

妻はもっと話しをしたい、私は仕事から帰ってきて疲れもあり聞き流す、

「もっと真剣に話しを聞いてよ!」

「聞いてるよ」

「九州に有名な病院あるけど行ってみない?」

「仕事休めないし、九州で治療って簡単な事じゃないぞ」

「今のままじゃダメかもしれないじゃん」


こんな些細な事から口論になる