『君、新入生?』
人混みを眺めている私に後ろから低い声がした。
振り返るとそれはもう‘イケメンだ’という男が笑顔で立っていた。
「わ、俺…ですか?」
言い慣れない言葉遣いに気を使いながら笑顔で受け答えをする。
『君だよ君。で、新入生かな?』
てか、誰だよこの胡散臭い人は…
雰囲気的に年上…だよな?
「はい…新入生ですが…」
チッ、敬語にも慣れないとな。
心の中で悪態つきながらも顔だけは笑顔を保つ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…