―――ある日の午後


中学の卒業を終えた私は、高校入学という未来は無く就職という道が決まっていた。

「――本当最悪…」


そんな独り言を呟きため息を一つ漏らした時、



『れんー?ちょっと来てくれる?』



「今行くー!!」




母の声にそう答え、自分の部屋がある二階から一階へと階段を降りていく。