この気持ちが

善と出るか否と出るか…




「なんかスッキリしたわ」


「そりゃ良かった」



明は分かっているのかいないのか微笑みながら秋人の背中をポンポンと叩いた。










「あのぉ〜秋人くん、だよねぇ?」



「は?」



甘ったるい、いつしか聞いたことのある喋り方が聞こえ振り返ると。



知らない制服をきた知らない女子生徒2人組が立っていた。




「やっぱ秋人くんだぁ!」



「生ちょーっ格好いい!」




誰?



明、知り合いか?


違うよ。てか秋人の知り合い率のが高いでしょ!相手は秋人を知ってるみたいだし!


知らねーよ!



と、2人が目で会話していると



栗色の髪をクリンと巻いた方の女子が口を開いた。




「あ、もしや明くん?!」


「えっ」



「まじて?!やーんっ可愛い〜!てか、メガネ萌〜!」




勝手に盛り上がる女子2名にじゃっかん引き気味の俺と明。



でも、そんな俺たちをお構いなしに話を続ける女子2名。



「まじでラッキーだわ!」


「本当!声とかまじでキュン死にだわぁ〜!」





明、こいつら頭大丈夫か?



……さぁ。