「ねぇ、羽山くん。本当にいいの？」
茜が走って行った後ずっと高坂はしつこく、このセリフを繰り返す。
「しつこい」
「だってさー！ねぇ藤川くん！」
「うん。秋人って本当に男？」
何で俺が攻められなきゃいけないんだよ！
「あいつが決めた事ならいいじゃん」
「あー駄目だわ」
「秋人たった今から男じゃなくなったよ…」
意味わかんねー。
あいつが他の男とデートしたいってんなら俺に止める権利なんてない。
予約とか
嫌がってるだろとか
あいつが望んでんなら
止める必要はない。
あの吉田海が言うように彼氏でもないのにってゆーやつだよ。
「そのくせ、海くんが抱きついたらイライラしてたよね〜？」
「秋人、守山さんが吉田くんをデートに誘ったって知った時もイライラして僕に当たったしね？」
「…」
マジでこいつら嫌。
。
