「 だって君は 、永遠のシン
 デレラの物語にピリオドを
 打つラストシンデレラなん
 だから 」

 「 …言っても鈴 。茉野 ?は
 何も判ってない 、んだろ ?
  」

 「 え 、まぁ…全然 」

 知らないものは知らないと
 答えておいた方が今は正解
 なような気がする 。

 仁花がそう答えると鈴守は
 ゆっくり頷いた 。

 「 でもま 、取り敢えず行っ
 てみて 、僕らに付いて居る
 だけで大丈夫だと思うよ 」

 「 …まぁ 、俺に招待かかる
 んだからな 。結局最初から
 決まっているんだろ 」


 誰を招待するかなんて 。
 時掛の呟きと同時に予鈴が
 鳴り渡る 。



 「 昼休みは短い… 」

 「 だね 。僕 、本読めなかっ
 た 」

 「 …今日の放課後…制服で
 行っても良いもの ?私パー
 ティに行くような服持って
 ないんだけど… 」

 仁花の言葉に二人が歩を止
 めて振り向いた 。

 心なしか驚いている 、よう
 な… ?

 「 らしくなってきたね 」

 鈴守の笑顔に仁花は応えら
 れず 、

 「 今夜位 、全員制服で出席
 する 」

 時掛の答えに 、仁花は安心
 した 。