「もしもーし!俺だけど!!
 は?俺俺詐欺じゃない!!!
 至急、校長室まで来い!
 
 そっからだと30秒で着くだろ。
 急げよ!」
 
 

「いや、30秒は無理なんじゃ…」

「いや、これるよ。ここの生徒は」



 無理だって、絶対~ッ!





   ―――バキッ




「せぇ~~~~ふ!?」

「うーん…29秒88。まあまあ!」

「アホ言え!
 向こうの校舎から来たってんから

 十分やろ!」



 向こうの校舎からって、

 速すぎでしょ!?

 
 って…

 この声どっかで?




「このコ、クラスに連れて行って。」

「はぁん??7組にィ??」

「――――まぁ?」

「アホ何ちゃうか!
 女を!?」

「女居るでしょ。」

「せやけど…」




 ―――ばちっ



「「 ………!!?? 」」