「――――え?!」
「いやぁ、本当なんだよなぁ…
家は広いし、いいんだけどね!?」
お兄ちゃん、どうして…??
「『俺の力じゃ、伊集院から守れない』
からだって…!
優しいお兄ちゃんじゃない」
「はい―――!
分かりました、お願いします!!」
「うん、じゃ戻っていいよ!!」
本当は、
不安だよ。
お兄ちゃんが居なくて、
寂しいし、
やっていけるかわからない。
けど――――…
「ゆーすけ…」
榊さん家には、
ゆーすけも居るんだよね…?
頼もしいじゃないですか!!
「…なんだよ?」
「………、ゆーすけ!?」
「おう」