「もしもし、」

《 あーっ!!向日葵ちゃん!!

  校長室覚えてるかなぁ?? 》


「あ、はい!」


《 じゃ至急来てくれる?

  20分以内に!
  
  じゃまたね☆★ 》




   ブチッ






「あ、きれた――…」

「誰から!?」

「なんだって!?」



 すごい、剣幕…




「榊さんからでした…

 20分以内に校長室来てって」


「20分?!ヒマには!?」

「俺等には30秒なのに?!」

「あたしでさえ、35秒なのに!?」



 …ごめんなさい…

 悪いことしてるみたい。




「じゃ、行って来い。

 …向日葵」


「はい」


 あたしはゆっくり、教室を出た。



「「 …祐介が!! 」」