「無いない…お前、ひまこに
 フラれるだけだって。」

「お前なんか相手にもされねーよ」

「うるせっ!!」

 




 …そうだ、絶対。

 あたしの後ろに座ってる人。
 あたしを見てる。
 

 ナリくんの後ろの席の人――…





   ―――ばちっ





「っ!!!」





 わ、目ぇ合っちゃった!
 あたしは思いっきり目を背けた。 

 
 …ちらっと見た感じでは
 カッコよかったような…


 …多分。




 もっかい見たい…




   ―――ばちっ




 あれ、これ偶然!?



「なぁーにテメェあたしのヒマと
 目ぇ合わせてんだよ!!」

「は?!それ怒り範囲広くね!?」

「あたしのなんだよ。ヒマは!
 な!ヒマ!!」

「あ、うん。」