「雅、料理は出来るの?」

「料理!?出来ないよ!出来る訳ない!!」

そう、あたしは自分でも絶望する位、不器用。
包丁なんて持ったらケガどころではない。
お裁縫で針を持てば自分の服と布を一緒に縫ってしまう。

「体育は得意なんだけどなぁ・・・」

前の学校では陸上部に入っていながらも、バレー部にソフト部水泳部、テニス部サッカー部などに助っ人として引っ張りだこだった。
通知表でもいつも5だったし。

「へぇ~っ!!雅、体育得意なんだぁ!!すごいなぁっ」

「そうかなぁ?」

私にとっては裁縫や料理出来る人が神に見えるよ。

「そうだよ!!この学校には裁縫とかが出来る人が多くても体育出来る人、ほとんど居ないんだから!!」

「そうなんだぁ・・・」