「…あっ、天宮くん!!」


あたし――市川 美姫はクラスの人気者の天宮 俊に告白した。

あたしが名前を呼んだ時なんとなく天宮くんの顔が曇ったような気がした。


「なに?」


俊は美姫と1m以上の距離を置き返事をした。


天宮くん…なんか暗い。嫌なことでもあったのかなぁ――?


あの頃のあたしは自分の顔や体型に興味がなく周りからどう思われてるなんて気にしなかった。


「あたし、天宮くんが好き!」


そう言ったあと緊張のあまり目をつぶってうつむいた。


「―――え゛?」


美姫は下を向いていたからわからなかったが俊は明らかに顔をひきつらせた。