「ガクー!おかえりー!」



あたしは、玄関の扉から顔を出したガクにそう言いながら飛びついた。



「ただいまぁ」



ガクの声は少し疲れてる。



いつもならすぐに頭を撫でてくれるのに、今日はそれがない。



「どうしたの?なんか元気ないね」



ガクにつられてあたしも少し沈んだ気持ちになった。