ーガラガラガラガラ…


遠慮がちに開いたドア。

そこにいたのは、クラス一地味と言われている萩元だった。

前髪はぱっつん、三つ編みにされた黒髪。
黒縁のメガネをかけている。
これだけでも、十分地味なのに、膝下30㎝のスカート。
となりのクラスの…あー誰だっけ…名前忘れちゃった……横里だっけ…まぁいいや・
あの天然でちっさい横里でも膝上30㎝なのに。




「えっと……あのね」


「なに?」



「日向くんが…、好きなの…」



はい。

困ったモノです。

彼女は、デリケート。

傷つきやすい…。
ここでフったりすれば、明日なんて学校に来られなくなるんじゃないかと思うぐらい。