今日は、最悪なことだらけだ。


テストの点数悪いし、二股かけてたことばれてぶん殴られるし…。
本気で付き合いたい訳ねぇじゃん。

あんなメイクのケバイ女…。
ったく、ドンだけ化けるんだよ。


俺、川合日向はおとといこの高校に入学してきたばかりの一年。

親からは、この高校への入学に、猛反対を受けた。

中学の時は、なにげに勉強できて、結構頭は良かった。
私立の高校に入ることになってたけど、俺はグンと偏差値の低い高校を選んだ。



親の反対を押しきって、無理矢理。

理由は……そうだな…特に無いけど…。
近いから、なんて言ったら、親父に殴られる。

こえーよ。ったく…。



「よ!日向」

後ろからした声に振り向くと、親友の晄太がいた。


「帰らねーの?」

「おー……今から行く…」