先生が喋りだす。





「あーあ、みんな合格してくれると思ったのに。」



仲村さんは、先生としゃべろうとする気さえ感じられない。




あたしは、先生に言い訳をした。




「あたしは、もともと、馬鹿だからしょーがないんですよ。」





「ま、一橋は、俺が手に負えないくらい馬鹿だもんなぁぁ。」




「先生、酷いーー!!」




「馬鹿なお前が悪い。俺がこれだけ、一生懸命になってるのにさー。」





「そんなことないー!!先生がちゃんと教えてくれたら、こんなことにはならなかったよ。」




それから、先生とあたしは、言い争いをした。




仲村さんがいることに気付かずに。