あっ、生活ノートねぇじゃん。
確か…第一理科室に置いてあるはずだよな。
連絡言わない訳にはいかないから、取ってくるしかないか。
教室は沙夏に任せて、俺は理科室に急いだ。
理科室に入った時俺は、あいつと会った。
あいつ…それは、俺の元カノ。
名前は、小林里緒(こばやしりお)
去年からこの学校に一緒にいる。
担当の学年は違うけれど、何故かたまに俺に付き纏ってくる。
俺になんかもう未練とか無いはずだろ。
それに、旦那もいるし…。
今は2人っきりだから何されるかわかんねぇからさっさと教室に戻ろう…って生活ノートを持って歩き出した時だった。
「キャッ」
荷物を抱えたまま、後ろに引っ繰り返りそうになってる。
「お、おいっ!!」
反射的に里緒を支えた。