2人で並びながら教室まで行った。

その途中。

周りに他の先生がいなくなったのを確認してから、俺は足を止めた。


「なぁ、俺のこと好きか?」

「好きだよ。」

少しは戸惑うかと思ったけど即答だった。

「俺も今でもお前のことが好きだ。」

それは本音。
今まで数人の女と付き合って夜を共にしたこともあったけど、ただ自分の欲求を満たす為でちゃんとした愛なんか無かった。

それに沙夏がずっと俺の事を探してたって言ってる。


だから昔と同じところにキスをした。


「これが今の俺の気持ち。」

沙夏は顔を赤らめながら
「他の人いるよ…」って呟いたけれど、んなの気にしない。バレればバレたでいいし。




「……付き合うか?」

「いいの?」

何問いただしてるんだか。

「あぁ。」

「お願いします。」